日記

朝崎郁恵 恩返し公演 in 加計呂麻 ありがとうございました~2018年に向けて

2017年12月23日

2017年12月2日 「朝崎郁恵 恩返し公演」 in 加計呂麻が無事終了しました。

今回の公演にあたっては、とてもたくさんの方にお世話になりました。
まずこの場を借りて御礼申しあげます。

今回のツアーを振り返って御報告させていただきます。

奄美に到着した12/1には、南海日々新聞社の専務取締役編集局長 松井様とお会いし、奄美での島唄をとりまく現状についてや未来への展望等を共有させていただきました。
さらにその後には奄美FMに出演させていただき、今回の恩返し公演についてたっぷり話をさせていただきました。(写真)

翌日は朝一で加計呂麻島の諸鈍集落に移動。
午後からの「加計呂麻島展示・体験交流館」での公演では、会場一杯にお客様が集まってくれました。
また、この公演にご協力を頂いた鹿児島県瀬戸内町の町長 鎌田様 同教育委員会教育長の上田様、会場のある諸鈍集落の区長 脇田様にもご来場いただきました。ご多忙の中足をお運びいただき感謝致します。

公演は三部制で、一部では三味線と唄だけによる伝統的なスタイル。
二部前半では黒糖地獄と呼ばれる奄美の歴史を唄と語りによって伝える「哀史奄美」、
二部後半ではギターやジンベといった他の楽器を交えての新しいスタイルでの島唄。
そして三部では会場からのリクエストに応える形と、バリエーションに富んだ内容としました。

三部のリクエストタイムでは普段あまり唄わない曲なども唄ったり、八月踊りの曲「はまさき」では客席の皆様も一緒になって踊る場面もあり、大盛況のうちに終えることができました。

「セットリスト」
○第一部
・朝顔
・朝花
・俊良主
・くるだんど
・諸鈍長浜(三味線伴奏版)
・嘉徳なべ加那

~マブリ~
・かんもうれ
・正月着物

○第二部
・哀史奄美
(劇中曲:徳之島節、ほこらしゃ)
・しょうれん
・千鳥浜
・渡者

~マブリ~
・カケロマ
・大島エレジー

○第三部
・よいすら
・あはがり
・野茶坊
・曲がりょう高頂
・はまさき
・十九の春
・六調


当日は小雨のパラつく天候でしたが、ライブ中に雨は上がり、晴れ間さえものぞかせてくれました。
会場である「加計呂麻島展示・体験交流館」のホールは、片側の壁が外に開放されていて、客席から外の空気に触れ、景色を観ることができる作りになっています。これを設計した方の心意気に感謝。

今回の公演のスタッフと関係者です。ほとんどが東京から奄美入りした方々です。ここに写っていない、公演の支えになっていただいた瀬戸内町役場の担当者である里様や、会場スタッフの方々、諸鈍の方々、加計呂麻の方々、瀬戸内町の方々、奄美の方々、ありがとうございました。

翌朝、お世話になった伊子茂の宿『5マイル」の目の前の浜では美しい虹が私達を迎えてくれました。
この日は朝崎の生まれ育った集落である「花富」に移動。公民館で唄わせていただきました。

実は会場が小さいためごく一部の方にしか案内していなかったのですが予想以上のたくさんの方に集まっていただきました。
中には東京や関西からの方もいて驚きました。

公演は、終始和やかに、朝崎が会場に語りかけるように進みました。客席には朝崎の幼馴染等もいて、まさにホームタウンならではの和やかな雰囲気。こうした場と機会を提供してくださった花富集落の山田区長様はじめ集落の方々に感謝致します。

花富での公演後は、撮影を経て奄美大島の名瀬へ。この日の夕食は居酒屋「ならびや」様にて。
すると急遽団体客様に向けて今回のツアーで伴奏を勤めてくれた「マブリ」のお二人のミニライブが開催されることに。最後には写真のように大盛り上がりでした。「ならびや」の和田様には今回のツアー中大変お世話になりました。ありがとうございます。

明けて4日は、2018年の恩返し公演に向けてのご挨拶回りの日。

セントラル楽器の代表取締役会長 指宿様はじめお店スタッフの方々
鹿児島県大島支庁の鎮寺支庁長、同総務企画部長の田中様
奄美新聞社の代表取締役社長 久保田様、取締役副社長 中川様、記者の松村様
奄美市の副市長 福山様、同教育委員会事務局長の森山様 同じく教育委員会課長の福永様

等の方々とお会いし、恩返し公演について説明させていただくと共に、奄美島唄や、奄美の現状や未来への豊富についてお話しさせていただきました。

この日は「奄美テレビ」の花井恒三様の番組の収録もあり(放送日未定)、同社社長の常田様にもご挨拶をさせていただきました。

さらにこの日夜には名瀬のライブハウス『ASIVI』での、今回のツアーで伴奏を務めてくれたタナカアツシさんのCD発売記念ライブに飛び入りで参加。「大島エレジー」ではバックダンサーを務めた他(笑)、一曲「おぼくり~ええうみ」を唄わせていただきました。

この日、朝崎は昨日までの二日間の公演の疲れが残り、周りが予定をキャンセルして休んだほうがいいのではないかと心配する程でしたが、気力でついに最後まで予定をこなし、長い一日を終えました。

翌朝、チェックアウト前のホテルのロビーにはライブハウス『ASIVI』だけでなく『奄美FM』も運営されている麓様が訪ねてくれました。来年奄美は、世界遺産登録やNHK大河の『西郷どん』もあるので、何かそれに向けた動きを考えているとのことで、短い時間ではありましたが、2018年に向けた話をさせていただきました。

こうして今回のツアーは幕を閉じました。

帰りの空港に向かう道中に現れた虹

今回の加計呂麻での恩返し公演は、ほとんどの費用を朝崎郁恵の自己資金によってまかないました。しかし、次回からはもうそうはいきません。
出来る限り無料公演にこだわりたいという朝崎の思いを叶えるためには、これからは多くの支援が必要となります。
また、できる限り奄美の方々と共に作るイベントにしたいので、自治体や地元の企業や有志の方々の協力も欠かせません。
今回はそのための第一歩として、公演とご挨拶周りをさせていただきましたが、島の人々の温かなお気持ちを感じることができて「やっぱり始めて良かった。」と来年の活動に向けて胸を膨らませています。

最後に今回のツアーを終えた朝崎郁恵のコメントを掲載して御報告を終わります。

『ずっと奄美に恩返ししたいという強い思いを持っていました。
今回「加計呂麻島展示・体験交流館」のこけら落としを兼ねて、生まれ育った加計呂麻島で、やっとその「恩返し」のスタート地点に立つことができました。
今は5日間のツアーをやりきった充実感を胸に、2018年度の島への恩返し公演の準備を始めています。
そしてその先も何年もかけて奄美群島を巡り「恩返し」をしたいと考えています。
私にできることは唄しかありません。現在82歳ですが、これからの人生をそれにかけ、唄で島への恩返しができたなら、それは私にとって最高の幸せです。』 朝崎郁恵